茨城からの呼びかけです。署名用紙は画像をクリックしてください。

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 JR 東日本は 2020 年 3 月 14 日、福島第一原発から約 3Km しか離れていない帰還困難区域である富岡駅〜浪江駅間に列車を走らせる暴挙を開始しました。福島第一原発事故は未だ収束する見込みがない状態です。2021 年 1 月の新聞で、原子炉の蓋がセシウム 137によって、2号機2〜4京ベクレル、3号機が 3 京ベクレル汚染されていることが報道されました。人が1時間で死ぬレベルの数値です。

 また、2021 年2月 13 日 23 時 08 分頃、福島県沖でマグニチュード 7.3最大震度6強の地震が起きました。東日本大震災の余震と言われています。いつ再び東日本大震災並みの地震が起きるか分からない状態です。鉄道の規程では、震度5で列車は停止させることになっています。もし、福島第一原発に一番近い大野駅と双葉駅の間で停止したら、乗客や乗務員は避難することはとても困難だと言えます。今回の地震でも燃料プールの水が溢れ出し、格納容器内の水位が下がったと報道されています。とても危険な状態です。そのような場所に乗客を何時間も放置させることになるのです。

 私たち茨城県労組交流センターは、実際に常磐線に乗車し、富岡駅から浪江駅まで線量計を持ち、測定行動を2度行ってきました。そこで明らかになったことは、大野駅から双葉駅の間が極端に線量が電車内でも高くなるという実態です。昨年 7 月特急ひたち 3号先頭車両のデッキで測定し、毎時 0.58 マイクロシーベルトでしたが、今年 2 月同列車の先頭車両の一番前の座席では、毎時 0.76 マイクロシーベルトだったのです。
 JR 東日本は、「敷地内は除染したから安全」「高速だから車両には放射性物資は付着しない。だから測定はしない」と言っています。全く常識からかけ離れています。

 2020 年東京オリンピック開催に間に合わせるために、無理やり常磐線を全線開通させ乗客や鉄道で働く労働者を被曝させても構わないという、JR 東日本の態度に怒り心頭に発しています。現在毎日、特急列車は仙台駅から品川駅まで、帰還困難区域を走り3往復しています。

 年間 20 ミリシーベルト以上の危険な帰還困難区域のど真ん中を列車を走らせる JR 東日本と JR 水戸支社に対し、帰還困難区域を走らせるなという署名を突きつけたいと考えます。ぜひ皆様の協力をお願いいたします。

2021 年3月
茨城県水戸市三の丸3 − 1 − 3
連絡先 080-3019-4787
茨城県労組交流センター議長 石井 真一


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