4・13汚染水海洋放出の関係閣僚会議決定から1年。
原発いらない金曜行動が共同申し入れと院内集会を開催しました。
NAZENも申入書を作成、内閣総理大臣宛に提出しました。

以下申入書です。
内閣総理大臣 殿
すべての原発いますぐなくそう!全国会議(NAZEN)
NAZEN東京代表 佐藤賢一 東京都杉並区天沼2-3-7-2A
福島第一原発からの汚染水海洋放出に反対する申し入れ
2021年4月13日、閣僚会議に於いて福島第一原発のALPS処理水の海洋放出が決定、報道されました。当事者の東京電力が決定する前に、なぜ閣僚会議で決定したのか、意味することは閣僚決定とはいえ、国家が東京電力に成り代わり責任を取る宣言なのでしょう。このことに対する内閣府の責任は重大です。放出決定は未来の健康被害を鑑み、日本人民・世界人民に対する冒涜と断じざるを得ません。私たちは以下の理由から放出に反対します。
1 復興庁が出している「ALPS処理水について知ってほしい3つのこと」というビラには、「体内に入っても蓄積されず、水と一緒に排出されます」とあるが、それは水となって流れた場合であり、「脂肪組織に取り込まれたら80日、脳に取り込まれたら213日」という報告もある(同)こと。さらに2003年3月10日に、小柴昌俊氏(ノーベル物理学者)と長谷川晃氏(マックスウエル賞受賞者)はトリチウムを燃料とする核融合の中止を求める嘆願書を首相に出したが、「トリチウムはわずか1mgで致死量になり、約2kgで200万人の殺傷能力がある」と訴えていること。1974年10月の日本放射線影響学会では、トリチウムがリンパ球に染色体異常を起こすことが報告されている(西尾正道「トリチウムの健康被害について」)こと。
2 ビラには「トリチウムから出る放射線はとても弱い」「β線は、空中では5mm、水中では0・05mmしか進めません」と、“弱いし飛距離が短いから大丈夫”とあるが、「 黒い雨」訴訟・確定判決では、外部被曝の場合には低線量と評価される状態であっても,内部被曝の場合には桁違いの大きな被曝を与える」「放射性微粒子1個で内部被曝するだけで, 可能性としては, 身体に原爆の放射能の影響を受ける事情が出現することになる」と断定していること。
3 復興庁ビラは、薄めれば「海水中の濃度は水道水と同じレベル」とあるが、炭素と結合した有機結合型トリチウムは濃縮する。東電が発表した表に「全有機炭素量」と書かれてあり、タンクの中で「もう有機トリチウムがくっついている」(遠藤順子)状態にあること。
4 放射線はウイルスの変異を促進する。「微生物学のよく使われている教科書の1つである中込治監修『標準微生物学 第13版』医学書院(2019年)は、ウイルスに放射線(X線)を照射すると変異の頻度が高くなる現象を記している」こと。
上記に述べたように、地球環境を考えても、国際的に考えても、あってはならないことが行われようしていることに強く反対するものです。
12時からのさようなら原発のスタンディングにも参加しました。
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