高槻医療福祉労働組合は、毎年「3.11反原発福島行動」の前後に「3.11反原発企画」を行い、NAZEN北摂も共催で参加しています。今年は、京都府舞鶴市の中心部から約10㎞にある高浜原発と、少し離れている大飯原発の再稼働に反対して闘っている京都府職員労働組合舞鶴支部の長岡達也支部長に講演をお願いしました。
開会の挨拶で、高槻医療福祉労組の村山裕子委員長から「毎年、『反原発3.11企画』でフクシマの現状と3.11をどう考えるのかを訴え、原発は核兵器に使われ、戦争に繋がると伝えて来た。ウクライナ戦争が米日帝の中国侵略戦争に繋がる情勢の中で、組合として反戦闘争をどう闘うかを一緒に考えたい」との提起を受けて基調報告を行いました。
ウクライナ戦争の元凶は、米中心のNATOの拡大がプーチンを追い詰めた結果。戦争の激化の中で許せないことにプーチンは、核兵器の使用を示唆し、原発施設をも攻撃した。原発が戦争に使われ、戦争になったら真っ先に攻撃される。ウクライナ戦争を口実に元首相の安倍は、米国との「核共有」を言い、維新の会の橋下は「核抑止力が必要」と核武装化を進めようとしている。ウクライナ戦争が、米日の中国侵略戦争に繋がり、第三次世界戦争・核戦争に繋がる情勢を迎えている。沖縄と南西諸島の中国侵略最前線基地化を許さず、戦争反対の国際連帯で戦争を止めよう。
放射能汚染水の海洋放出を絶対に阻止しよう。岸田政権は「処理水」を放出するので安全、「トリチウムは健康への影響が低い」等と言っているが、これこそが内部被曝を引き起こし、細胞やDNAに壊滅的な打撃を与える。絶対反対で闘う漁民・住民と連帯して闘おう。また、高線量地域への帰還の強制、福島県民健康調査の縮小に反対して闘うことも確認し、3.11福島現地に結集することを確認しました。
続いて京都府職労舞鶴支部の長岡支部長の講演です。パワーポイントを使って、自宅のある舞鶴市の田園風景を映し、雪や洪水で道が渋滞する様子から、「もしも原発事故があったら住民は絶対に避難できない。高浜原発の避難計画を内閣府が作っているが、職員には知らされていない。京都府へ原発を廃炉にするよう申し入れている。舞鶴は海上自衛隊の街。米軍のデストロイヤーがコロナ下で入港し、米兵がフリーパスで街に出ている。補給のための入港で、戦争行為そのもの。沖縄と同じ。1945年8月24日、帰国途中の朝鮮人労働者を乗せた「浮島丸」が舞鶴湾で爆沈された。犠牲になった人達を毎年、殉難の碑公園で慰霊している。コロナ前までは韓国の民主労総も参加してくれた。舞鶴支部は労働組合の団結で「高浜・大飯原発再稼働反対!原発廃炉!」を闘っている。ウクライナ戦争に反対してロシアの労働者が闘っている。核と戦争に反対し3.11反原発福島行動に参加しよう。」と熱く語ってくださいました。
後の討論では、労働組合での反原発の学習会と組合員の参加は重要。職場での残業は?高浜原発は高槻から60㎞圏内、連帯して闘う。ウクライナ戦争、中国侵略戦争情勢下で組合が反戦を闘うことが重要等々、盛り上がりました。
ウクライナ戦争止めよう!改憲・戦争、核武装に反対して全力で闘いましょう。
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