核と原発の時代を終わらせよう

汚染水を流すな全国署名を集めよう 

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 5月26日、甲状腺がんを患った若者たち6名が「原発事故が原因だと認めてほしい」と東電を相手どった裁判が始まり、原告の1人が意見陳述を行いました(次ページ)。過酷な治療や深刻な病状を明らかにし「もとの身体に戻りたい」と語りました。一方で戦争の時代に突入し、核使用、核共有など堰を切ったように為政者たちが核の時代に転がり落ちていっている。しかし、原告たちの言葉の中にあるのは、核の時代の終わりです。ヒロシマ・ナガサキ、ビキニの被爆者たちの苦しみと闘い。チェルノブイリ事故の被害者たち。そして福島の子どもたちの健康をここまで脅かすまでに至った核と原発の時代は絶対に終わらせなければなりません。

 「この裁判を通じて、甲状腺がん患者に対する補償が実現することを願います」。これが原告が裁判に立ち上がった理由です。苦しんでいる人がまさにここにいることが、何よりも優先される、共に生きられる社会を作ろう。核と原発をなくすこと、被曝と健康被害に社会的補償を勝ち取ることはコインの表と裏です。

 5月31日、札幌地裁は泊原発の差し止め命令を下しました。防潮堤、津波対策の不備を指摘した判決であり、避難計画の不備を理由に差し止めを命じた水戸判決に続いて、大きな前進です。判決は、電力会社に安全性の立証責任を認め、「規制委員会で判断している最中だから」と裁判にまともに対応せず再稼働してきたあり方も許さなかった。今後の規制委員会の判断にも影響を与えると言われている。10年間闘ってきた運動の成果であり、再稼働阻止へさらに大きな足枷を電力会社に強制しました。

 闘えば勝てる。戦争を止め、汚染水海洋投棄を止め、核と原発をいますぐなくそう。

《もくじ》

  ◆甲状腺がん裁判での原告の意見陳述 「もとの身体に戻りたい」  …2〜3ページ

  ◆5•26小児甲状腺がん裁判が初公判 東電は被曝の事実を否定     …4ページ

  ◆核戦争阻止! 8・6ヒロシマ大行動へ NAZENヒロシマ 渡子健   …5ページ

  ◆放射能汚染水を流すな! 署名運動ニュース③            …6ページ

  ◆原発トピックス 一ヶ月のできごとまとめ              …7ページ

  ◆編集後記 & スケジュール                    …8ページ

 
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