核戦争のための原発再稼働許すな! 汚染水の海洋放出絶対反対!

 2.11反戦・反核・反原発集会が大成功


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 2・11大阪府高槻市の現代劇場で、反戦・反核・反原発集会をNAZEN福島代表の椎名千恵子さんをお招きして行い、初参加の方を含めて75名の結集で大成功しました。毎年、3.11反原発福島行動の前に、高槻医療福祉労働組合とNAZEN北摂の共催で、「3.11福島原発事故を忘れない!政府の福島切り捨てを許さない!核武装のための原発再稼働を許すな!戦争反対!」を掲げて集会を行っています。今年は、高槻医療福祉労組の村山ゆうこ委員長が、4月の高槻市議選に挑戦することを決意し、この選挙戦の中で新たな組織と結集を実現しようと企画し、NAZEN関西との共催で行いました。
 

 始めに「中国侵略戦争・核戦争の現実」と題して、TVでも報道された米シンクタンク・CSISが公表した「台湾有事」のシミュレーション等を上映しました。


 基調報告で村山晃関西NAZEN代表は「岸田政権は、昨年12月の安保3文書の閣議決定で中国侵略戦争-世界戦争・核戦争に向かって、歴史的転換に踏み出した。憲法9条とそのもとでの『専守防衛』の建前を完全に踏み破り、中国本土を攻撃する軍事力の整備を本格化する安保・軍事政策の戦後最大の大転換だ。この攻撃と一体で『脱炭素社会の実現』を口実にした『GX(グリーン・トランスフォーメーション)実行会議』で、原発の新増設や建て替え、運転期間の再延長、7基の原発の再稼働を打ち出した。当面の最大攻防は原発の再稼働。『原則40年、最長60年』ルールを破壊し、『停止期限を60年に含めない』という実質無期限使用案を許さない闘いが重要。福島における放射能汚染水の海洋放出を『今年の春から夏』とする攻撃を絶対に許さない。高浜原発、大飯原発反対闘争を闘う京都府職労舞鶴支部の『舞鶴を戦争の出撃基地・重要拠点基地にさせない』闘いを共に闘う。」と世界戦争・核戦争のための原発政策を許さず、福島で闘う皆さんと連帯して3.11を共に闘う方針を明らかにしました。


 続いて、「3.11反原発福島行動実行委員会共同代表」の椎名千恵子さんから「福島原発事故から12年目を迎えるのに何も変わらない。国は責任を取ろうとしない。『3.11子ども甲状腺がん裁判』に起ち上がった方たちの訴えは、涙なしには読めない。国・東電の犯罪だ!戦争と原発は一体。原発は核兵器のためのプルトニウムを作り出すためのもの。原発事故が起こった時、東電の木原さんが冷却を要求したのに、上部は『塩で原発が動かなるのが問題』と言った。許せない。放射能汚染水の海洋放出に漁民は反対している。絶対反対で闘おう。」とDVDを使った福島現地の状況と訴えを行っていただきました。責任を取らない国・東電を許さず、核戦争と原発に反対し、放射能汚染水の海洋放出に反対して共に闘いましょう。


 次に、高槻医療福祉労働組合の村山ゆうこ委員長が、4月高槻市議選を闘う決意を「戦時下での高槻市議選を戦争絶対反対で闘い勝利する」と明らかにしました。続いて、京都府職員労働組合舞鶴支部の中西書記長から「福島をなかったことにし、原発回帰を進める岸田政権の今春、40年超えの老朽原発高浜12号機の再稼働の目論見を粉砕しよう。放射能汚染水の海洋放出反対を福島と連帯して闘おう。海上自衛隊・舞鶴総監部を地下化すると報道された。舞鶴が軍都となり、戦争の出撃基地になることを許さず、原発も戦争も止めよう!」と闘う決意の表明を受けました。


 ウクライナ戦争から1年が過ぎ、アメリカ・NATOは大量の武器供与で戦争を長期化・泥沼化させようとしています。そのような中で米欧日は、中国侵略戦争を構えて、世界戦争・核戦争に突入しようとしています。岸田政権は安保3文書の改訂を強行し、中国侵略戦争に向かって歴史的転換を行いました。「敵基地攻撃能力」の保有、軍事費の2倍化、沖縄・南西諸島と日本全土のミサイル基地化を絶対に許すことはできません。


 ウクライナ戦争と物価の高騰に対してイギリス、フランス、ドイツ、アメリカ等、世界の至る所で、労働者の解放をかけた闘いが闘われています。「戦争か革命か」が問われている情勢の中で、反戦闘争を基軸にした階級的労働運動を推し進め、中国侵略戦争・世界戦争・核戦争を絶対に阻止しましょう。(NAZEN大阪北摂 吾郷春代)