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「GX束ね法案」は核戦争への道だ
広島G7=戦争会議に怒りを

 みなさん。国会では原発政策大転換をかけた「GX推進法案」と「GX脱炭素電源束ね法案」の成立が狙われる。20兆円の国債発行と脱炭素投資で「次世代原発」研究が進むと言われる。さらに束ね法案は、60年を超えた原発稼働だけでなく、「原子力の憲法」・原子力基本法の改悪が含まれています。2012年に「平和利用に限る」とする目的に「我が国の安全保障に資する」と加え核武装・軍事利用へ改悪。今回はさらに、原子力産業の支援を「国の責務」として不可逆的な推進を盛り込み、核燃料の再処理についても「着実な実施を図る」としてプルトニウム抽出へ固執しています。束ね法案という形で「環境問題・脱炭素」とセットにし反対しにくくした悪辣な原発推進・核武装法案だ!

 こうした動きの中で広島G7サミットが5月18〜20日に開催されようとしています。ウクライナ戦争を焚きつける戦争屋が集まる。岸田首相自らウクライナを電撃訪問し、武器供与の規制を緩和しこの戦争に参戦していく。そして広島の名で被爆者の怒りを抑えて核武装へ向かう。それは広島・長崎の被爆者が苦しんできた被曝と健康被害、さらには福島の苦しみをも否定するものです。前段の4月札幌エネルギー・環境サミットでは原子力推進に加え、汚染水の海洋投棄を「歓迎する」なる取りまとめが狙われ、脱原発を完了したドイツはこのまとめに反発。米欧日が中国を取り合い、「脱炭素」を看板にした日本の核武装をめぐってテーブルの下で蹴り合う戦争屋の会議。汚染水放出に「追加調査必要なし」とお墨つきを出したIAEAに頼っても共同声明がまとまるかは不透明です。世界の仲間と連帯した行動で、サミットをぶっ飛ばそう。ウクライナ戦争即時停戦! 日本はウクライナ・中国へ参戦するな! 汚染水海洋投棄、核武装を許すな! 

〈もくじ〉
  ◆3•11反原発福島行動’23の発言から 福島県内からの発言           …2ページ
  ◆5•18〜20 G7広島サミット=戦争会議粉砕を 8・6ヒロシマ大行動 保科   …3ページ
  ◆3•15小児甲状腺がん裁判 第5回口頭弁論の意見陳述より          …4〜5ページ
  ◆GX束ね法案・GX推進法を廃案に                      …6ページ
  ◆原発トピックス 一ヶ月のできごとまとめ                   …7ページ
  ◆スケジュールなど                              …8ページ