東海第二原発再稼働反対・汚染水放出弾劾の闘いに参加して
 (茨城地域連帯労組・O)


 去る826日、茨城県水戸市駿優会館にて「STOP!! 東海第二原発の再稼働 いばらき大集会」が開かれました。茨城県労組交流センターも参加し、主催者発表で600名が全国から結集しました。差し迫った再稼働への危機感と怒りの現れがみてとれます。


 集会は主催者挨拶、賛同人からの訴えで始まりました。大学当局の不当な政治支配と軍事研究協力に反対する大学教授も賛同人として登壇し、再稼働阻止への力強いアピールをしました。他にも茨城の農民、宗教者などが発言しました。


 連帯あいさつとして数多くの原発関連訴訟に携わった河合弘之弁護士が登壇し、トリチウムの危険性と「カネもうけの仕組み」としての原発について発言がありました。続いてNPO法人原子力資料情報室、松久保肇氏による講演があり、老朽原発を稼働させるためのレトリックの欺瞞や対テロ・ミサイル対策のウソをデータや地図を使ってあらわにし、原発推進がいかに危険かを訴えました。


 決議文は「GX脱炭素電源法は原発推進法だ」「福島第一原発汚染水海洋放出反対」「福島原発事故は未だ収束せず約3万人が避難生活」「東海第二原発再稼働絶対阻止」などの内容があり、フクシマを見据た茨城県民の原発反対の思いが凝縮されたものとなり、万雷の拍手で採択されました。


 集会後は水戸駅北口側のメインストリートをデモ行進し、労組交流センターは動労総連合水戸・茨城県地域連帯労組の幟を立て、核の平和利用を許さない意思表示のプラカードを掲げて堂々と隊列の中でアピールしました。解散後は交流センターからの参加者で団結ガンバローで締め、一番近くの原発再稼働阻止の意思を改めて固めました。


 翌日の827日も福島県いわき市のイオンモールいわき小名浜店前での汚染水放出反対集会に参加しました。我々が到着する頃にはすでにモール前をジャックするような状態で主催者発表で500人の結集がありました。集会は福島県内各団体をはじめ、漁師や韓国野党代表団などが発言。希望の牧場の吉沢正巳さんも駆け付けました。


 とりわけ目を引いたのは地元の全港湾労組の活躍ぶりでした。駐車場誘導員を担当した彼らは「全港湾」のゼッケンを身につけ、集会中は車道に面して横に長く並んで存在感を示し、団結ガンバローコールも全港湾の組合員でした。全港湾労働者の力を感じました。


 以上2集会は画期的集会になったのではないかと思います。日本が核戦争に突き進もうとする中で、原発立地や汚染水放出現地の住民が声を挙げたことは重大な事実です。住民の怒りと共に茨城県労組交流センターも闘う決意を新たにしました。


 東海第二原発再稼働絶対反対! 汚染水海洋放出弾劾! 核武装阻止! 岸田政権打倒!