東海第二原発が稼働してちょうど40年目の11月27日、「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」の呼びかけに応えて、日本原子力発電(以下日本原電)に対する抗議行動が行われ、NAZENの一員として参加しました。

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●異様な原電本店ビル
 まず驚いたのは、日本原電のビルは天をもつくような巨大ビルなのに、会社名を書いた看板がどこにも見当たらないということです。普通の企業なら、どんな小さな規模でも会社名を書いた看板は必ず見やすいところにあります。しかしこの会社はないのです! 人類の生存に敵対する企業活動であることを自覚しているのでしょうか。

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(原電本店の入り口。看板も何もない)

 夜の社前抗議集会では、火炎瓶テツさんが、そのブラックさを闇をついて激しく弾劾していました。「お天道様の下を大手を振るって歩けないような企業なら潰れてしまえ!」と。

●圧倒的注目の原電包囲デモ!
 さて、今回の抗議闘争は15時から日本原電の社前で署名提出集会としてはじまりました。4万筆を超える署名を積み上げて提出しようとしましたが、なんと日本原電は受け取りを拒否。すでに郵送した署名も突き返すというとんでもない態度です。あの東電すら受け取るのに、こんな会社が原発を再稼働するなんて到底許されるものではないと怒りが高まりました。
 そして近くの公園に移動した後、250人の結集で日本原電包囲のデモンストレーションにうって出ました。もう夜の帳が下り始め、街灯やビルの窓は赤く輝き始めています。
 デモは実に印象的光景を映し出しました。ビルの窓まどに、勤務中と思われる人達が姿を現し、デモに見いっています。手を振る人もいます。中にはデモ隊に手を振り、隣の同僚がおどろいて止める様子も見られました。沿道の人たちもデモ隊に足をとめ、じぃっと見ている人、手を振る人など大注目です。沿道ビラも次々と受け取られます。デモの威力は絶大!

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 デモ隊は大いに元気になります。1時間強のデモのあと、社前に戻り再び抗議集会です。東海村現地で闘う人、茨城県で市民運動に携わっている人、千葉から参加した人など、多くの参加者が再稼働に対する不安、怒り、抗議の声を日本原電に叩きつけました。

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 NAZENはこの日のためにみんなで議論してピンクの布に「許すな!東海第二原発再稼働」と大書きした横断幕を作りました。クリスマスの電飾もつけてピカピカ光る横断幕に、参加者が入れ替り立ち替わりカメラのシャッターを切っていました。集会の後はヒューマンチェーンでこの極悪企業を二度にわたり包囲しました。

●東京の責任で再稼働を阻止する!
 日本原電は原発だけで食っている会社です。しかも大赤字で東電の援助でやっと成り立っている会社です。即刻倒産させるべき企業です。東海第二原発は原発と再処理工場が隣り合わせに立地している、世界でも 類を見ない危険な原発なのです。そのうえ、東海村は周囲8㎞の範囲内に150もの核関連施設が蠢き、まさに世界一危険な地域というしかありません。建設後40年を経過したボロボロの老朽施設でもあります。労働者民衆の力を合わせ、「東海第二を止めろ!」「再稼働を許すな!」の声をあげ、安倍の原子力ムラに断を下しましょう! 改憲・戦争絶対反対の闘いと一体となり、福島連帯を掲げ東京の責任で東海第二原発再稼働を必ず葬りましょう! この1年が勝負です。


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