10月15日、大阪のJR京橋駅で「福島原発事故の放射能汚染水の海洋放出反対」署名を集めました。9.23-27安倍の国葬反対闘争を私達は全国の力で、会場の武道館に迫る実力闘争で闘いぬきました。「戦争のための国葬を許さない」との思いで駆け付けた多くの労働者・市民と合流しその中心で闘いぬいたことで、岸田政権の「挙国一致体制」づくりを完全に粉砕したことは、闘う側の新たな情勢を切り拓いています。
福島原発事故から10年以上が経っても問題は解決するどころか、逆に労働者・市民に犠牲を転嫁して原発事故を無かったことにしようとする岸田政権を許すことはできません。放射線量の高い地域への帰還の強制を行い、住宅支援などを打ち切り、全てを自己責任にしようとする攻撃を許してはなりません。特に、来年春にも行おうとしている「放射能汚染水の海洋放出」を絶対に阻止しましょう。
「原発反対!」「放射能汚染水の海洋放出反対!」の声が大きくなる中で政府は、「放出するのは安心・安全な『処理水』で健康には問題がない」「『処理水』を更に水で薄めて放出するから安全」「海岸から1km先までパイプを通してそこから放出するから安全」など、誰が聞いても「安全」ではないと分かることを言ってまで汚染水の海洋放出を行おうとしています。今こそ反対の行動が求められています。
ウクライナ戦争が長期化、泥沼化し、米日の中国侵略戦争―第3次世界戦争・核戦争が始まっている情勢の中で、ロシアのプーチンは原発をミサイルで攻撃し、核の使用もちらつかせています。それに対して米を基軸としたNATOも核搭載可能な戦闘機を軍事訓練に投入するなど、核戦争の危機は一段と高まっています。
更に日本も核武装をするために老朽原発の再稼働、小型原発の新設などを岸田政権は改めて表明しています。銃撃死した安倍元首相の「米国との『核共有』をすべき」、維新の「日本も核抑止力が必要」「非核三原則の見直しを」と言って核武装化に向かう攻撃を強めています。核戦争に向かう米日帝の中国侵略戦争を許さず絶対反対で闘いましょう。
街頭宣伝では「放射能汚染水を海に流すな!」の横断幕が注目を集め、アジテーションを聞いて多くの人が署名に応じてくださいました。「以前に何回も福島に行ったので他人事と思えない。(放射能汚染水を)海に流したら絶対にあかんよ! 頑張ってね」「汚染水のことは聞いて知っている。(海洋放出を)やめてほしい。あんたも書きや!」と家族にも進めてくれた人等々、署名をしてくれた方達の怒りは大きかったです。あちらこちらで討論が行われ、「原発賛成」と言っていた人が討論して「反対」を表明して署名に応じてくれたことが報告されたり、久しぶりの「汚染水の海洋放出反対」署名活動を元気に行いました。以前に集めた署名を含めて80筆弱を事務局に送りたいと思います。
福島現地で闘う皆さんと連帯し、「放射能汚染水の海洋放出絶対反対!」「核武装のための原発を廃炉に!」を階級的労働運動を基軸に全力で闘いましょう。そのためにも11.6日比谷野音での労働者総決起集会に結集し全力で闘いましょう。
NAZEN関西 吾郷春代
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