すべての原発停止・廃炉にしろ!
2024年1月1日に起きた能登半島地震。大きな揺れを体感し、誰もが「3・11」を思い起こした。志賀原発では、4メートルも地盤が隆起し、一部の系統の外部電源が失われるなど、「危機一髪」と言える状況だった。もし志賀原発が稼働中だったら、珠洲原発が建設強行されていたならば、間違いなく「第二のフクシマ」の惨劇がくり返されていた。それだけではない。震源近くの若狭湾にある大飯・高浜の4基の原発は稼働中だ。危機的事態は、今なお進行中だ。
今回の能登地震の事態にあっても、岸田は女川・東海第二・柏崎刈羽などの再稼働を企んでいる。地震が来れば、避難することなど絶対にできないこともあきらかになった。再稼働などもってのほかだ! 今こそ、「すべての原発を止めろ!」の声を大にする時だ。
「能登救援より戦争」の岸田倒せ!
能登震災では、岸田は災害救助すらも投げ捨て、国が生き延びるためには、労働者民衆を切り捨ててもよいという姿をさらけだした。その一方で、果てしない財源が軍事費に投入されている。さらに年末以降、殺傷兵器の輸出や大軍事演習、ミサイル基地建設など「台湾有事」=中国侵略戦争へ向けて突進している。さらに、この戦争の時代に核の使用が現実のものになろうとしている。戦争と原発(核)は一つだ。汚染水海洋放出も、六ヶ所核燃料サイクルの稼働に直結している。海洋放出は日本の核武装の道を開くものだ。絶対に戦争を止めよう!
13年目の「3・11」をともに闘おう
私たちは、13年前の「3・11」に直面し、「二度と原発事故はくり返すまい」と誓った。
福島は今も「復興」などほど遠い状況だ。原発事故の「緊急事態宣言」は解除されておらず、廃炉の見通しはない。今なお3万人弱が避難を余儀なくされている。帰還困難区域内が大半を占める大熊・双葉・浪江・富岡町では、「特定帰還居住区域」を設けて、住民を帰還させようとしている。宅地・道路・墓地などを点として除染するだけで周囲は高線量区域のままで、生活の基盤などは一切ない。事故被害をなかったことにする見せかけの「復興」政策だ。
昨年夏からの汚染水海洋放出では、国は「汚染水は安全」と強弁し、「地元の理解なしには放出しない」という福島県民との約束をも反故にした。避難者裁判でも裁判官は「国の責任なし」を連発している。福島県民に「国に楯付いてもダメ」「犠牲になれ」とあきらめと屈服を迫っている。3・11を忘れてなるものか! 沈黙していてはならない!
世界とつながって闘おう!
世界では、パレスチナ連帯、ウクライナ反戦の巨大なデモがまき起こっている。イスラエルは、ガザ虐殺に「核使用も選択肢」と公言。ウクライナでは劣化ウラン弾が平然と使用されている。ヒロシマ・ナガサキ、ビキニ、チェルノブイリ、フクシマの惨劇を黙ってゆるしていいのか! 核戦争を阻む根源的な力はフクシマの怒りの中にある。
日本からも戦争反対の声を! 中国侵略戦争のための軍事化と対決する沖縄、被爆者を先頭としたヒロシマ・ナガサキの怒りと連帯しよう。3月11日、福島から「原発なくせ!戦争反対!」の声をあげよう。
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