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 「放射能汚染水を海に流すな!」全国署名を中心に闘い抜いた2年間の運動は、昨年8月24日の海洋放出強行にも潰されることのない福島の怒り、全国・全世界の怒りの高まりを作り出しました。他方で岸田政権は「原発の最大限活用」やGX法の強行成立、「広島ビジョン」など原発再稼働と核武装へと一気に舵を切っています。この情勢と真正面から闘う新たな署名を開始しました。


能登地震後も再稼働進める岸田政権

 今年元旦、M7.6の能登震災が発生、志賀原発や柏崎刈羽原発の変圧器損傷や使用済み燃料プールの外部電源一部喪失など、原発事故の危機が進行中です。道路など避難経路は崩壊し、家屋倒壊や津波の中で「屋内退避」などおよそ成り立たない、いわば「避難計画」の崩壊ともいうべき事態となりました。原子力規制委員会は「原子力対策指針の改定は考えていない」「自然災害は議論の範囲外」などと繰り返し原発再稼働へ向かっていますが、能登震災は最後の警告です。再びの福島事故を繰り返してはならない。次々と稼働しては事故を繰り返す老朽原発、事故寸前だった女川原発、首都圏にある東海第二原発、そして東電の柏崎刈羽原発など、再稼働を一気に進めようとする岸田政権に対し、反対の声を! また、被曝労災を繰り返す汚染水海洋放出も直ちに止めなければなりません。


破綻した核燃サイクルからの撤退を

 全国の原発を再稼働しても、燃料プールに蓄積される使用済み核燃料を運び出さない限りすぐに止めなければならない。そして搬出先である六ヶ所再処理工場は26回目の完工延期を表明、稼働の目処は立たない。むつ中間貯蔵施設への搬出でごまかそうとしていますが、最終処分場含めて何も決まらない。「トイレのないマンション」の現実は変わりません。原発政策は完全に破綻しているのです。「青森を核のゴミ捨て場にするな」の闘いは、全国の原発再稼働を阻止する闘いです。


核燃サイクルこそ核・原発の弱点

 もんじゅの廃炉が決定し、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し発電をする「夢の原子炉」の計画は崩壊しました。残されているのは原爆5千発分のプルトニウムと、「核兵器製造のポテンシャルを維持する」(外務省文書)の当初の目的だけです。

 岸田政権はアメリカから核搭載可能なトマホークの配備を前倒し、核武装への道をひた走っています。ヒロシマ・ナガサキを、むしろ日本が加害国として繰り返すことなど絶対に繰り返してはなりません。

 核燃サイクルは完全に破綻しています。ここに原発再稼働を止め、日本独自の核武装を止めうる敵の弱点があります。

 この署名は、福島原発事故、そしてヒロシマ・ナガサキを二度と繰り返さないための署名です。日本の戦争国家化、核使用国への大転換を阻止するため、大きく広げましょう。